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地方政治行政研究科 地方政治行政専攻 澤田 次郎 教授


演習指導内容

澤田次郎教授

授業の一環で、大学の近くにある鳩山会館を訪問した際の写真です。1924(大正13)年につくられた美しい洋館で、鳩山一郎(首相)、威一郎(外相)、由紀夫(首相)と3代にわたる有力政治家を輩出した由緒ある邸宅です。ここで鳩山一郎による自民党創設や日ソ国交回復に向けた下準備が行われたことでも知られています。歴史を実感するのに最適の場所といえます。

私の主な研究テーマは、近代(江戸幕末~太平洋戦争期)において日本の世論形成に影響力のあった政治思想家(たとえば徳富蘇峰や新渡戸稲造など)が海外諸国、国際関係についてどのような考えを有していたか、その対外政策論を考察することです。それを通じて、日本が太平洋戦争に傾斜していく過程を内面的にとらえることを目標にしてきました。授業では私自身の研究テーマにこだわらず、その時代に書かれた一次資料、現在の優れた研究者たちの論稿を読みながら、単に過去を回顧するのではなく、今日の日本の政治外交の原型というべきものを、歴史的に分析していきたいと考えています。

志願者へのメッセージ

近代の日本政治に関する一次資料は、その時代に書かれた文書(外務省や陸海軍の文書、人物の書簡や原稿等)、活字文献(新聞、雑誌、書籍等)などさまざまですが、それらを図書館や文書館で地道に収集し、じっくりと腰を下ろして読み解いていく姿勢が必要になります。明治時代の政治家が書いた書簡は現代の日本語とは異なる文体で、しかもくずし字で書かれているので、読解はかなり難しく、相当の根気と忍耐が必要です。時間のかかる地味な作業が続きますが、その代わりに新たな歴史的事実の発見を味わうことができます。そうしたことに飽きずに取り組んでいける方々とお会いできるのを楽しみにしています。