言語教育研究科 名古屋大学カンボジア日本法教育研究センターで日本語を教えています
佐藤怜奈さん 名古屋大学法学研究科 カンボジア日本法教育研究センター 特任講師
2019年3月に拓殖大学大学院言語教育研究科博士前期課程日本語教育学専攻を修了しました。指導教員は木村政康先生でした。木村先生にご指導いただき、VT法の理解を深めることができたことに心から感謝しております。
その後、博士後期課程に進学しましたが、Covid-19の影響もあり、なかなか思う通りに研究は進みませんでした。そこで一旦休学し、日本国内の私立大学に就職しました。その後、正式に博士後期課程を離れ、現在はカンボジアにある名古屋大学カンボジア日本法教育研究センターで日本語を教えています。在学中、指導教員となっていただいた斎藤純男先生にはご心配ばかりおかけしていたと思います。
大学院進学以前から日本語教師として現場に立っていましたが、在学中、木村政康先生や斎藤純男先生の音声学、石川守先生の日本語教授法等、多くの講義に恵まれ、少しずつではありますが理論的に日本語教育を見ることができるようになってきたと思います。その経験をうまくいかせているかは分かりませんが、現在はカンボジアの大学生に日本語を教えている日々です。
私の在籍するセンターは、カンボジアの王立大学である「王立法経大学」内に開所しています。対象者は同大学で法学あるいは行政学を学ぶ学生です。彼らに日本語と、日本語で日本法を学ぶための4年間のプログラムを提供しています。
1年目は日本語を、2年目は日本語と同時に日本事情・日本史・公民を勉強します。3年目は、自国の法的問題を取り上げ日本語で書きあげる、「学年論文」と呼ばれる8000字程度の論文を書くことになります。そして最終学年では、名古屋大学をはじめとした日本の大学院進学を目指し、日本語、日本法の知識を深めながら研究計画書を執筆し入試に挑みます。
彼らの母語であるクメール語と日本語は文法、発音、文字、そのすべてが大きく異なります。そしてカンボジアは内戦の影響が未だに強く残っており、書籍の数も非常に少なく、クメール語で書かれた日本語の教材の数は言うまでもありません。
そのような環境下で、学生の皆さんはとても頑張っています。将来、カンボジアの未来を担う法曹人材として羽ばたいていけるよう、少しでも力になれればと思います。
※本学、大学院言語教育研究科の概要については、コチラをご覧ください。
2019年3月に拓殖大学大学院言語教育研究科博士前期課程日本語教育学専攻を修了しました。指導教員は木村政康先生でした。木村先生にご指導いただき、VT法の理解を深めることができたことに心から感謝しております。
その後、博士後期課程に進学しましたが、Covid-19の影響もあり、なかなか思う通りに研究は進みませんでした。そこで一旦休学し、日本国内の私立大学に就職しました。その後、正式に博士後期課程を離れ、現在はカンボジアにある名古屋大学カンボジア日本法教育研究センターで日本語を教えています。在学中、指導教員となっていただいた斎藤純男先生にはご心配ばかりおかけしていたと思います。
大学院進学以前から日本語教師として現場に立っていましたが、在学中、木村政康先生や斎藤純男先生の音声学、石川守先生の日本語教授法等、多くの講義に恵まれ、少しずつではありますが理論的に日本語教育を見ることができるようになってきたと思います。その経験をうまくいかせているかは分かりませんが、現在はカンボジアの大学生に日本語を教えている日々です。
私の在籍するセンターは、カンボジアの王立大学である「王立法経大学」内に開所しています。対象者は同大学で法学あるいは行政学を学ぶ学生です。彼らに日本語と、日本語で日本法を学ぶための4年間のプログラムを提供しています。
1年目は日本語を、2年目は日本語と同時に日本事情・日本史・公民を勉強します。3年目は、自国の法的問題を取り上げ日本語で書きあげる、「学年論文」と呼ばれる8000字程度の論文を書くことになります。そして最終学年では、名古屋大学をはじめとした日本の大学院進学を目指し、日本語、日本法の知識を深めながら研究計画書を執筆し入試に挑みます。
彼らの母語であるクメール語と日本語は文法、発音、文字、そのすべてが大きく異なります。そしてカンボジアは内戦の影響が未だに強く残っており、書籍の数も非常に少なく、クメール語で書かれた日本語の教材の数は言うまでもありません。
そのような環境下で、学生の皆さんはとても頑張っています。将来、カンボジアの未来を担う法曹人材として羽ばたいていけるよう、少しでも力になれればと思います。
※本学、大学院言語教育研究科の概要については、コチラをご覧ください。
日本法教育研究センター門札
2024年修了式