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言語教育研究科 博士論文発表会を開催しました


2024年7月20日(土)、拓殖大学大学院言語教育研究科(博士後期課程)の「博士論文中間発表会・完成論文発表会」が開催されました。

中間発表会では、まず博士後期課程3年の李穏さん(中国)が、「日本初の心理学用語集―『倍因氏心理新説釈義』の研究」というタイトルで、日本において心理学の概念・用語がいかに成立・流布したか、また、それが中国における学術用語の形成にどう関わったかについて発表しました。

続いて、同じく博士後期課程3年の劉淼さん(中国)が、「『法律語彙初稿』における訳字訳語の研究」というタイトルで、明治前期の法律辞典である『法律語彙初稿』(1883)において法律概念がどのように表されているか、法律用語の訳出にどのような傾向が見られるかについて発表しました。

完成論文発表会では、博士後期課程3年の樊怡君さん(中国)が、「日中間における反転語の受容と定着」というタイトルで、「探偵」(日本語)/「偵探」(中国語)のような日中間で字順が逆転する語(反転語)がどのように成立したかについて発表しました。

続いて、同じく博士後期課程3年の中尾裕子さんが、「旧制中学校の英語教科書に関する研究―舶来リーダーと副読本を中心に―」というタイトルで、旧制中学校においてどのような英語教科書が使われたか、そこからどのような作家や作品の受容がうかがえるか、それと上級学校の入試との関係はどうであったかについて発表しました。

英語分野1名、日本語分野3名の計4名の発表でしたが、いずれも近代を中心とした学術・制度・教育に関する研究で、きわめてレベルの高い内容でした。

発表者を含め、教員と大学院生(博士前期課程・後期課程)を合わせて、20名以上の参加があり、それぞれの発表のあとに、活発な質疑応答・議論が交わされました。

李穏さん

劉淼さん

樊怡君さん

中尾裕子さん