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言語教育研究科 日本語教育学専攻 修士論文発表会が開催されました


2025年10月11日(土)、文京キャンパスにおいて、2025年度 言語教育研究科 日本語教育学専攻の修士論文発表会が開催されました。
本発表会では、博士前期課程2年生14名が、言語学、日本語学、日本語教育学の分野における研究成果を発表しました。

本研究科では、学生が計画的に修士論文を執筆し、確実に学位を取得できるよう、段階的な研究指導体制を整えています。今年度の発表者たちは、6月に実施された中間発表会を経て、各分野の専門家である教員からの指導や助言を受けながら、研究を進めてきました。

発表テーマは以下の通りです。言語構造の分析から異文化コミュニケーション、第二言語習得、言語教育学まで、言語研究に関して幅広いテーマが並んでいます。

 ・日中同形語『注意』の語源と変遷
 ・中国人日本語学習者と日本語母語話者の接触場面における「ほめ」の言語行動 -談話構造の観点から-
 ・中日同形語「检查/検査」についての対照研究-歴史的変遷と現代語意対照の考察
 ・中国語母語とする日本語学習者による「テオク」の誤用・非用に関する一考察 -用法と学習環境の違いに着目して-
 ・同形語における日本語と中国語の対照研究:「汽車」「電車」の日本語と中国語における語源比較と意味変遷
 ・語彙先習と K-code の導入が、初級非漢字系日本語学習者の漢字書字能力に与える影響
 ・「…のもとに/で」構文の日中比較研究
 ・原因・理由のテ形節についての一考察
 ・「(ン)ジャナイカ」の多義的用法に対する JSL 学習者の理解 -中国語母語話者を対象として-
 ・日中接触場面における話題選択とその変化の考察 -初対面から3回 目までの会話データを用いて-
 ・中国語を母語とする日本語学習者の使役文の誤用研究
 ・日本語学習における生成 AI の使用と学習動機づけの関連性について -自己決定理論に基づいて-
 ・日本語学習者の文章内における文脈指示「コ、ソ、ア」の誤用
 ・高校生における他者受容のプロセスに関する質的研究

各院生は、自身が設定したテーマに関する研究内容と成果について、質疑応答を含め30分間の発表を行いました。発表後の質疑応答では、指導教員だけでなく、博士前期課程1年生からも積極的な質問やコメントが寄せられ、和やかな雰囲気の中で活発な議論が展開されました。
この発表会は、発表者たちにとって自身の研究をさらに深化させるための新たな視点を得る機会となりました。同時に、聴衆となった学生たちにとっても、多様な研究アプローチや最新の研究動向に触れる貴重な学びの場となりました。

発表を終えた院生たちは、この発表会で得られた助言や指導を基に修士論文を完成させ、来年1月に予定されている最終試験(口述試験)に臨みます。彼らがしっかりと研究成果をまとめ上げ、学問の発展に寄与することを期待しています。

拓殖大学大学院 言語教育学研究科 日本語教育学専攻に関する案内はこちらをご覧ください。

発表する日本語教育学専攻院生