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Interview.6


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

ホームセンターの小売の現場ひと筋で長年勤め上げ、定年退職を迎えるにあたって何か新しいことを始めたいと考えた時に、大学院で理論を学ぶという選択肢が思い浮かびました。通常は大学で学んだ理論を社会で実践するという流れが多いと思いますが、私の場合は小売の現場で長年実践してきた経験を踏まえ、大学院で理論的なアプローチをすることで何か新しい発見があるのではないかと考えました。
拓殖大学大学院を選んだのは現在の指導教員でもある堂野崎 衛先生の著書に感銘を受けたからです。現代流通やマーケティングについて、わかりやすく解説されていたので、この先生のもとで学びたいと考え、入学を決意しました。

どんなことを研究しているのですか?

堂野崎先生のもと、「実店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)と顧客満足度との関係」というテーマで研究をしています。私の場合は特にシニア層に注目して研究しており、例えば、スーパーマーケットのランドセルコーナーで何秒以上、商品を見つめている人にはお声がけしたほうがいいなど、顧客が気が付かなくても満足度を上げる方法論を探っています。
現在ではほとんどの小売業でポイントカードや電子決済を導入しており、顧客の年齢、購入履歴などをビッグデータで管理することが可能となっています。シニア層に向けては、例えば年金支給日に好まれるであろう商品の品揃えを良くするなど、さまざまな施策が考えられます。将来的には企業や店舗にアンケートを実施して、現場での問題解決につながるような実用性のある論文にまとめ上げたいと考えています。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

私のような長年、小売の現場で働いてきた人間にとって、大学院での学びは毎日が新しい発見の連続です。企業で報告書を作成するのとは勝手が違うので、授業で使うレジメを作成するのには苦労していますが、堂野崎先生や他の学生と活発に議論し、建設的な意見交換ができるところに大きな魅力を感じています。
私のように実務経験を経てから学ぶことで、得られる視点や発見があると思います。それを現場にフィードバックするのはシニア層にしかできない社会貢献のあり方ではないでしょうか。ぜひセカンドキャリアに、大学院進学という選択肢をご検討ください。