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Interview.4


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

私は大学卒業後に新卒で日本興業銀行(現みずほ銀行)に就職し、以来30年にわたって銀行員として働いてきました。銀行では長期的なファイナンスを視野に、さまざまな事業性を調査する業務に長年携わってきたので、そこで得た知見を仕事以外にも生かせないだろうかと考え、在職中に拓殖大学大学院に入学しました。
フルタイムで勤務しながら博士前期課程を修め、より研究を深めたいと考え、銀行を退職して博士後期課程に進みました。

どんなことを研究しているのですか?

博士前期課程では経営戦略の視点から地方財政を分析し、現状の課題と今後のあるべき姿を模索しました。例えば、地方財政における家庭ごみの処理には年間約2兆円ものお金がかかっています。現状は住民、行政、民間業者の3者で問題なく運用されていますが、少子高齢化や財源不足などにより、いつか破綻する日が来るかもしれません。その時に備え、どう変容すべきかを探っていました。
博士後期課程ではより国際的な課題に視野に広げ、指導教員の潜道 文子先生のもと、「サーキュラーエコノミーの進展とごみ処理フロー変容の可能性」というテーマで研究に取り組んでいます。いわゆる3R、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)について、世界各国ではどのように受け止められていて、日本は今後どうすべきかなどについて研究しています。
拓殖大学の海外提携校のコネクションを利用して、アメリカのポートランド州立大学のオンラインプログラムに参加し、そこで生まれた人脈を頼りに、この夏にはアメリカでのフィールドワークを実施しました。住民やごみ処理業の経験者など10名にインタビューすることができました。今後はアジア、ヨーロッパにも訪問し、国際比較をしながら研究を深めていきたいと考えています。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

30年間サラリーマンをしていた私にとって、大学院は未知の世界で、新しい知識と気付きに満ちた刺激的な環境でした。大学院に入学した時には、まさか5年後にはアメリカでインタビューをしている自分の姿なんて、想像もしていませんでした。年齢やキャリアに関係なく、未知の世界を切り拓いていけるチャンスが拓殖大学にはあります。そんな未来に挑戦したい人は、ぜひ一緒に学びましょう。