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Interview.3


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

高校時代の友人がカザフスタン出身で、学部時代にはその友人を頼って2度ほど現地を訪問しています。カザフスタンはウラン、石油、鉱山資源などが豊富な資源大国で、世界9位、日本の約7倍の広大な国土を誇ります。首都には高層ビルが建ち並び、高級車が行き交っており、いつ爆発的な経済成長を遂げてもおかしくない勢いのある国だと思っています。
私は学部時代のゼミでカザフスタン経済について研究しており、その研究をもっと深めたいと考えて大学院に進学しました。

どんなことを研究しているのですか?

アル・ファラビ・カザフ国立大学にて

指導教員の服部 哲也先生のもと、「カザフスタンの経済移行期に国民にどんな影響があったのか」というテーマで研究をしています。カザフスタンはソビエト解体後の1991年に独立し、社会主義の計画経済から市場経済に移行しました。当時は経済格差が大きく、上流階級は豊かな暮らしをしている一方、貧困層は国民の約50%に上っていました。私はなぜこのような格差が生まれたのかに注目して研究をしています。
カザフスタンの友人を頼って現地を訪問し、約2ヵ月間のフィールドワークを実施。アラファラビ・カザフ国立大学などを訪問して、現地の人々にインタビューをしました。一部の上流階級が富を独占する構造的な問題は多くの人が知るところですが、民主化してもその社会システムの問題点は改善されなかったという意見が少なくありませんでした。
そのためか縁故主義や賄賂が横行しているようで、私はたまたま友人のコネクションがあってさまざまな人にインタビューをすることができましたが、賄賂を求められる場面もあって驚かされました。
論文ではカザフスタンが抱えるこのような構造的な問題について、現地の声も交えて分析し、その実態を明らかにしたいと考えています。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

私は東芝三菱電機産業システム株式会社(TMEIC)というグローバル企業に就職が決まっています。採用面接ではカザフスタンの話にたいへん興味を持っていただけたので、将来は現地との架け橋となるような仕事に携わっていきたいと考えています。
自分が深く研究したいテーマがある人にとって、拓殖大学大学院は自由でグローバルな環境を用意してくれます。好きを強みに変えたい人には素晴らしい環境だと思います。