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Interview.21


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

もともとはWebに関心があって、工学部情報工学科に入学しましたが、学ぶうちに画像処理に関心を持つようになりました。人工知能(AI)を使った物体検出、何もないところから画像生成で作るCGアートなど、画像処理に大きな可能性を感じて、研究に取り組んでいました。学部卒業後は就職するつもりだったのですが、大手IT企業などでは大学院卒の人が多く、IT分野の最前線で活躍するためには、もっと自分に自信が持てるようになりたいと考え、大学院への進学を決意しました。

どんなことを研究しているのですか?

指導教員の水野 一徳先生のもと、「Ant Paintingを用いた迷彩模様の創発的生成」というテーマで研究をしています。「Ant Painting」というのはアルゴリズムを使った画像生成手法で、文字通り蟻のエージェントがキャンバス上で動き回って模様を作っていきます。迷彩を作ることを目的としていますので、例えば、害獣に見つかりにくい柄であったり、隠したい物に施す柄であったり、見つかりにくい画像を作り出すために試行錯誤しています。
画像処理を研究している研究者の中でも迷彩をテーマにしている人は少ないので、先行研究は少なく、自分で新しい分野を開拓しているという実感があります。見つかりにくいことで役立つだけでなく、ファッションやアートの分野でも応用する方法を模索しています。
水野先生は研究内容だけでなく、発表する資料の作り方、コミュニケーションの図り方など、研究者に必要な素養をあらゆる面から指導してくださいます。おかげで一人のエンジニアとして自信を持てるようになりました。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

学部卒の時点では社会で活躍できるかどうか不安を抱えていたので、私にとって大学院生活はその不安を埋めるために大いに役立っています。研究に必要な知識や技術だけではなく、自分の意志を人に伝えるコミュニケーション能力、研究室の仲間と一緒に仕事をするチームワーク、自分から動いて物事を前に進める行動力など、あらゆる面で成長できたと感じています。
これから大学院に進学する人も、研究を通じて自分を成長させる期間だと考えれば、有意義に過ごせるのではないでしょうか。