Interview.2
どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?
中国の大学に通っていた学部時代に旅行で東京と大阪を訪れたのがとても楽しくて、卒業したらぜひ日本に留学したいと考えていました。また、中国で少し学んだ経済学について、もっと深く研究したいという思いもありました。
拓殖大学を選んだのは日本語学校の先輩が勧めてくれたからです。留学生が学びやすい環境、都心にある恵まれた立地など、私にはぴったりだと思ったので入学することを決意しました。
拓殖大学を選んだのは日本語学校の先輩が勧めてくれたからです。留学生が学びやすい環境、都心にある恵まれた立地など、私にはぴったりだと思ったので入学することを決意しました。
どんなことを研究しているのですか?
指導教員の丹野 忠晋先生のもと、「在宅医療と医療費の関係」というテーマで研究をしています。世界的に見ても日本は少子高齢化が顕著で、できる限り住み慣れた家で最期を迎えたいと希望する高齢者が多いことから、在宅医療を推進する方針が取られてきました。地域で主たる責任を持って診療にあたる診療所(在宅療養支援診療所)の数も多く、コロナ禍などの有事を除いては病床利用率を低く抑えることができています。
一方で日本の財政という面から考えると、経済学的には病床が多いと医療費が増えるというのが一般的ではありますが、単に病床を減らしてしまうと入院を希望する患者が行き場所を失う「医療難民」になりかねません。そこで、受け皿として注目されているのが在宅医療ということになります。つまり、政府としては在宅医療を推進することによって財政面で医療費の支出を減らせると期待しているわけですが、実際の医療費は増加しており、今のところ財政面における節約効果はないと考えています。
少子高齢化が進む日本において、在宅医療の発展は必要不可欠です。私は医療費増加の要因を解き明かして、財政面でも意味のある政策とは何か、さらには日本政府が持続可能な医療政策を打ち出すためには、今後何をすべきなのかを探っていきたいと考えています。
一方で日本の財政という面から考えると、経済学的には病床が多いと医療費が増えるというのが一般的ではありますが、単に病床を減らしてしまうと入院を希望する患者が行き場所を失う「医療難民」になりかねません。そこで、受け皿として注目されているのが在宅医療ということになります。つまり、政府としては在宅医療を推進することによって財政面で医療費の支出を減らせると期待しているわけですが、実際の医療費は増加しており、今のところ財政面における節約効果はないと考えています。
少子高齢化が進む日本において、在宅医療の発展は必要不可欠です。私は医療費増加の要因を解き明かして、財政面でも意味のある政策とは何か、さらには日本政府が持続可能な医療政策を打ち出すためには、今後何をすべきなのかを探っていきたいと考えています。
これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。
拓殖大学大学院の魅力はダイバーシティな環境だと思います。私たちのように留学生も多く、丹野先生をはじめ、世界の多様な分野に詳しい専門家である教員が揃っています。社会の課題に鋭くメスを入れる先生の話は興味深く、理論と事実の両面からアプローチできるので、自分の研究テーマを深く掘り下げることができると思います。博士前期課程なら2年間という短い時間しかないので、自分の研究テーマと真剣に向き合い、満足できる研究成果を残せるようがんばってください。