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Interview.18


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

私の息子が障害を抱えているので、自分に何かできることはないかと考え作新学院大学に社会人入学をしました。一方で行政の支援が行き届いていない当時の現状に大きな疑問を抱き、住んでいた栃木県真岡市の市長に直談判するなど精力的に活動していました。その時に言われたのは、「あなたが議員になって変えればいい」という言葉です。ごく普通の主婦だった私にとってはとてつもない挑戦でしたが、周囲の協力のおかげもあって市議会議員になって4期16年を務めさせていただいております。
拓殖大学大学院に入ろうと思ったのは、学部時代にご縁があった丹羽 文生先生の熱心なお誘いを受けたからです。真岡市から文京キャンパスまでは往復で6時間。公務もある中で、たいへんなチャレンジではありましたが、週4日ほど通わせていただいて非常に有意義な時間だったと感じています。

どんなことを研究しているのですか?

指導教員の丹羽先生のもと、「地方自治体における海外姉妹友好都市交流」というテーマで研究をしています。真岡市は国際交流が盛んで、そのきっかけは民間レベルの交流から始まっています。市内の県立高校の吹奏楽団がアメリカ・グレンドーラ市を訪れたことから交流が始まって、今では真岡市にある多くの学校が海外の姉妹校と提携を結んでおり、活発な国際交流が繰り広げられています。行政がつなぐよりも強い絆が生まれた好例であり、ここに持続可能な姉妹友好都市交流のヒントが隠されていると考えています。
真岡市の姉妹友好都市であるアメリカ・グレンドーラ市、台湾 斗六市、オーストラリア・ハーヴィー市などとのつながりを行政、市民レベルの両面からより強固なものにして、地方自治体のロールモデルとして示せるようにしたいと考えています。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

ありがたいことに日本にはたくさんの学びの場があり、その扉はいつでも開かれています。私も娘が高校生の時に大学に入学をして、まさか今、市議会議員をしながらこのような研究をしている未来は想像もしていませんでした。
拓殖大学は親身になってくださる先生方、熱心で活気のある学生たち、日常的に国際交流ができる多文化環境など、新しい出会いに満ちています。この恵まれた環境で、みなさんも新しい学びの扉を開いてみませんか。