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Interview.17


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

私は戦後を代表する思想家であり、拓殖大学とも縁の深い安岡 正篤先生に傾倒しており、そもそも国際学部に入学したのも、安岡先生の残滓が残っているのではないかと考えたからです。
卒業後はそのまま大学院に進学して研究したいという思いもあったのですが、さまざまな事情で実現できずに就職。ライフワークでもある安岡先生の研究を続けたかったので、企業に勤めながら八王子国際キャンパスの図書館に通い続けていました。自分にノルマを課して膨大な量の書籍を読破し、普通の大学院生よりも勉強に勤しもうと心に決めていました。5年ほど続けた時には図書館司書の方より、「学生よりもたくさん利用していましたね」とプレゼントをもらったことが印象に残っています。
その後、学部時代にお世話になった先生のお誘いや私の研究を深めたいという思いから、10年間の社会人経験を経て、大学院に進学することを決意しました。

どんなことを研究しているのですか?

桂太郎塾でお世話になった丹羽 文生先生のもと、「戦後政治史の中の安岡 正篤」というテーマで研究をしています。安岡先生は戦後の歴代総理の指南役を務め、「昭和最大の日本の黒幕」と評されるほど政財界に大きな影響を与えました。諸説ありますが、終戦を告げる「玉音放送」の草案作成に関わり、「平成」の元号を考案したなどと言われる偉人であるにも関わらず、その人物像は謎に包まれています。個人的にはあまりに過小評価されていると感じているのですが、安岡先生について述べている文献においても賛否両論があるので、私は学術的なアプローチからそれらが何を根拠に書かれているのかを検証しています。客観的な証拠に基づいた本当の安岡先生の人物像、さらには当時の歴史の真実を解き明かしたいと考えています。

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

丹羽先生は研究に対するアプローチの仕方などについては厳しく指導してくださる一方で、研究内容については私たち学生の意志を最大限に尊重してくださいます。自由闊達に議論できる環境が大きな魅力だと思います。
学問の意義とは、逆境を乗り越え、未来を切り拓くための力を身につけること、さらにはどう生きるのかの見識を磨くことであると考えています。志のある研究をしたい人は、ぜひ拓殖大学大学院で一緒に学びましょう。