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Interview.15


どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?

安全保障について専門的に学びたいと考えていた私が、拓殖大学大学院を選んだのは、学部時代に「外交・安全保障サマーセミナー」に参加したことが大きなきっかけとなりました。
「外交・安全保障サマーセミナー」とは全国から大学生・大学院生などが集まって、講師による講演、参加者同士の討論会、外交のロールプレイなどを通じて、外交・安全保障について学ぶ2泊3日の合宿形式のイベントです。コロナ禍でオンラインやハイブリッドでの開催もありましたが、私は学部時代から6年続けて参加しており、現在は運営側としてイベントの開催に携わっています。講師陣には安全保障の第一線で活躍する先生方が多く、現在の指導教員である佐藤 丙午先生ともそこで出会いました。

どんなことを研究しているのですか?

「対反乱作戦」をテーマに研究しています。イラクやアフガニスタン、古くはベトナムなどにおいても、なぜアメリカなどの軍事大国が反乱を鎮圧することができなかったのかという疑問を抱いたことからこのテーマを選びました。安全保障の世界では国と国との紛争に目を向ける人は多くても、対反乱作戦を重視している人はあまりいません。学部時代に留学したアメリカでさえ、ベトナム戦争後の現地の事情に興味を持っている人はほとんどいなかったように思います。ゲリラやテロリストなどの反乱勢力を鎮圧する方法論を確立しなければ、イラクやアフガニスタンの二の舞になってしまうのではないかと危惧しています。
私は歴史的な観点から反乱を鎮圧するための具体的な方法論を学んでいます。反乱勢力と民衆を分断する作戦、ロシアがチェチェン紛争で行ったような民衆ごと反乱勢力を無差別に攻撃してしまう作戦など、世界の歴史で実行されてきた作戦を分析し、対比をすることでより有効な作戦とは何かを考えています。

サマーセミナー時のようす

これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。

2年間というのは長いようで短い時間だと思います。自分が何に興味があって、何を研究したいのか、しっかりと考えて入学しないとあっという間に時間が過ぎ去ってしまうでしょう。入学後に目標が変わってもまったく問題ないと思いますので、まずは自分と向き合ってしっかりと考えてみてはいかがでしょうか。