Interview.12
どうして拓殖大学大学院に進学しようと思ったのですか?
もともと言語学に関心があり、学部時代には中国で漢語国際教育について学んでいました。日本は隣国で行き来しやすいし、日本の文化にも関心があったので留学しようと考えました。拓殖大学大学院を選んだのは都心にある文京キャンパスの環境が整っていたからです。日本語学校で学んでから拓殖大学大学院に進学し、言語教育研究科博士前期課程を経て博士後期課程に進学しました。
どんなことを研究しているのですか?
指導教員の阿久津 智先生のもと、「近代における平和と和平の利用法について」というテーマで研究をしています。日本語と中国語との間には「平和」と「和平」のように、同じ意味で使われるけれど順序が逆という「反転語」が多数あります。中国語学習者にとっても、日本語学習者にとっても誤用が多く、なぜこのような反転語が存在するのか、発生の経緯など歴史的な要因から探っています。
現状の仮説としては、日中の文化習慣の違いから発生している反転語が多いのではないかと考えています。例えば、「賃借」と「借賃」、「送迎」と「迎送」、「売買」と「買売」などの日中反転語がありますが、日本語は能動的な行動が先に来て、受動的な行動が後に来ることが多く、中国語はその逆となっています。つまり動作の方向性が影響しているわけですが、これは日本語と中国語の言語構造の違いにも関係しているように思います。日本語では「ごはんを」「食べる」の順ですが、中国語では「食べる」「ごはんを」という語順になります。このような言語の違いを解き明かし、将来的には互いの言語学習者の誤用を減らすことに貢献できるような研究につなげたいと考えています。
修了後は中国で日本語教育に携わりたいと考えているので、研究成果を生かして正しい日本語をスムーズに教えられる教員になりたいと考えています。
現状の仮説としては、日中の文化習慣の違いから発生している反転語が多いのではないかと考えています。例えば、「賃借」と「借賃」、「送迎」と「迎送」、「売買」と「買売」などの日中反転語がありますが、日本語は能動的な行動が先に来て、受動的な行動が後に来ることが多く、中国語はその逆となっています。つまり動作の方向性が影響しているわけですが、これは日本語と中国語の言語構造の違いにも関係しているように思います。日本語では「ごはんを」「食べる」の順ですが、中国語では「食べる」「ごはんを」という語順になります。このような言語の違いを解き明かし、将来的には互いの言語学習者の誤用を減らすことに貢献できるような研究につなげたいと考えています。
修了後は中国で日本語教育に携わりたいと考えているので、研究成果を生かして正しい日本語をスムーズに教えられる教員になりたいと考えています。
これから大学院に入学する人にメッセージをお願いします。
私が拓殖大学大学院に入学してもう6年目になります。その間にたくさんの先生方と出会いましたが、皆様とても親切で、教育に情熱のある先生方たちばかりでした。日本語がまだ不自由な時にも粘り強く話しを聞いてくださったことがうれしかったですね。特に阿久津先生は、勉強以外に私生活で困ったことなどがあった時も親身になって相談に乗ってくださるので、親元を離れて生活する私たち留学生にとってはとても心強い存在となっています。気軽に相談できる先生がたくさんいるので、留学生のみなさんも安心して入学してください。