研究科委員長 Interview
言語教育研究科
阿久津 智 教授
- Q.
- 言語教育研究科の特色について教えてください。
- A.
- 拓殖大学ならではの言語教育研究を
行うのに最適な環境があります。

英語と日本語の「教育」に関する研究を専門とする大学院は日本では少なく、拓殖大学の大学院は日本で初めて言語教育研究科が設置されたパイオニア的な存在です。
特に日本語教育学専攻は、日本を代表する国際大学として多くの留学生を受け入れてきた拓殖大学の教育実績がバックボーンにあり、日本語教師をめざす人、あるいはすでに日本語教師として働いている人にとって最適な研究環境にあるといえます。
外国人の学生が多いことも特徴で、日本の大学院で言語教育の学位を取得して母国で研究者として、教育者として活躍していこうという志のある学生が熱意を持って研究に取り組んでいます。
言語教育研究科は、その名のとおり、言語教育のスペシャリストの養成を目指していますが、卒業生に、実際に言語教育の分野で活躍している人が多数を占めることも特徴といえます。
- Q.
- 大学院生たちの研究の内容を教えてください。
- A.
- 教育手法に関する研究だけでなく、
言語学への関心も高いです。

英語教育学専攻では「英語教育学」「言語学・英語学」「英語コミュニケーション学」の3分野が、日本語教育学専攻では「言語学・日本語学」「日本語教育学」「日本文化・比較文化論」の3分野が学べます。
もちろん英語や日本語の教育手法=言語教育を研究する学生も多いのですが、英語・日本語の言語としての特性を掘り下げ、各言語に関する理解をより豊かにしようという人もいます。
特に外国人留学生の卒業生には、日本語や日本文化に関する専門知識を活かして、母国で日本語・日本文化の専門家としての高い評価を得ている人も少なくありません。
日本人・留学生を問わず、博士前期・博士後期の両課程で継続して一貫したテーマを追究する人も多く、たとえば、最近では、社会人で、語彙研究の分野で大部の博士論文を仕上げた人とか、留学生で、文法研究や音声教育の分野で新しい知見を博士論文にまとめ上げた人などがいます。
- Q.
- 大学院への入学をめざす人への
メッセージをお願いします。
メッセージをお願いします。
- A.
- 拓殖大学の言語教育学をリードする
人材が育つことを期待します。

言語教育研究科を卒業後、たくさんの人たちが研究者として、教育者として、あるいは企業の人材育成部門などで活躍しています。こうした先輩たちの情報をフィードバックし、大学院で学ぶ人たちとの交流を活発にしていきたいと考えています。
また拓殖大学の外国語学部には、2020年4月に国際日本語学科が誕生しました。ここでは日本人学生と留学生が約半数ずつ在籍しています。この学科からも、やがては大学院に進学する人が出てくると思います。
このように言語教育研究科は、拓殖大学の伝統、世界中に巣立っていった卒業生たちの活躍、そして新しい外国語学部の教育から生まれる意欲ある学生たちという恵まれた条件のもとで、これからも言語教育を発展させていきたいと考えています。本研究科での研究をリードしていく志の高い学生の入学をお待ちしています。